2011年10月07日 18:18
野菜ジュース
参考:ニュース超速報
「1本で1日分の野菜を使用」などと表示された野菜ジュース類の多くは、「厚生労働省が推奨する1日の野菜摂取量350g」を下回る量の栄養素しか含んでいないことが、名古屋市消費生活センターの実施した成分分析でわかった。
成分分析は野菜100%ジュース16銘柄と果汁配合の19銘柄で実施。ほとんどの容器には「1日分の緑黄色野菜を使用」「1本で野菜350グラム」などと記されていた。
野菜の摂取量について厚労省は1日350gを目標とし、内ニンジンやほうれん草など緑黄色野菜は1日120gを目標量としている。
35銘柄の分析結果では、総カロテンは15銘柄で目安量を下回り、うち2銘柄の測定値は0。
ビタミンCとカルシウムは33銘柄が下回った。
カリウムで24銘柄、マグネシウムも30銘柄が目安量に届かなかった。
五つの栄養成分すべてで目安量を上回った商品はなく、逆に全成分で下回った商品は13銘柄あった。
分析結果について、名古屋市消費生活センターは「野菜ジュースの栄養は1日分でなく、小鉢1皿程度と考えたほうがよいだろう」と指摘する。